リグーリア州(Liguria)/アルビッソラ・マリーナ

 

リグーリア州

イタリア北部の州、州都はジェノヴァ。

西部をフランス国境に接し、南部は地中海に接しています。北側に連なるアベニン山脈が寒気を遮るため、北イタリアに位置しながらも一年中温暖で過ごしやすい地中海性気候です。その風土の影響で、リグーリアの風景や食生活は南イタリアのような雰囲気とも言えます。

 

中でもフランス国境までのびるリヴィエラ海岸は、ハーバーや小さな入り江が続く温暖なリゾート地としてイタリア国内はもちろんのこと、ヨーロッパの人々にも人気の場所です。

映画の舞台にもなったポルトフィーノ、音楽祭で有名なサン・レモ、そして世界遺産にも登録されているチンクエテッレ、ポルトヴェーネレなど一度は訪れてみたい町が沢山あります。

リグーリア州は面積は小さいですが、花や香草の栽培が盛んで、また良質のオリーブオイルの生産地としても知られています。

 

さて、そのリグーリア州の陶器の歴史は古く、ジェノヴァ、サヴォーナ、アルビッソラの工房を軸に中世以降のイタリアで最も活気に溢れた作陶地域の一つでした。その後ルネッサンスに最盛期を迎え、さらに17~18世紀にかけて栄えました。

リグーリア一帯は当時貿易をしていたオランダの影響を受け、17世紀頃には藍の単彩(藍一色を使い濃淡で描かれたもの)に淡い青釉を施したものが作られるようになり、その技術がこの一帯の陶器の産地としての地位を高める要因となりました。

これを代表する作例は、17世紀に描かれた『サヴォーナの聖パウロ薬局の壷』ですが、これはファエンツァ国際陶芸博物館にあります。

 

 

リグーリア/レリーフ

藍の単彩で描かれた様式は、リグーリア様式またはサヴォーナ風とも呼ばれています。

 

デザインとしては、メダイヨンと呼ばれる中央部分には動物や人物、帆船などの具象物を描き、その周りを植物をモチーフにした模様が取り囲むような様式が特徴です。近年になってからは、ローズの単彩のものも多く描かれています。

 

 

リグーリア 青

もう1つの特徴は浮き彫りを施した成形にあります。これは金属性の型を使ったと言われています。浮き彫りで表現された図柄に藍の単彩を施していったものです。

 

リグーリア様式の陶器を見るのであれば、アルビッソラ・マリーナの訪問をお勧めします。

小さな町なので半日あればいろいろな工房やショップを見て回れると思います。サヴォーナも良いですが、ショップなど外に開けたものが少ないので見にくいかもしれません。

 

 

Fabbrica Giuseppe MazzottiFabbrica Giuseppe Mazzotti

ここにある 『Fabbrica Giuseppe Mazzotti』は、創業1903年という老舗の陶器工房です。

工房とショップの他、時代ごとの名品を展示している博物館や現代アートを展示しているお庭もあります。

 

アルビッソラは小さな街ですが、その至る所にショップを兼ねた陶器工房があり、芸術家通りと呼ばれている海沿いの通りには陶器で出来たトーテンポールや椅子など様々な作品が並んでいます。

地元の人による工房だけでなくフランスやチュニスなどから来た海外のアーティストの工房もいくつか見られます。

 

また、通りには様々なタイル装飾を見ることが出来き、陶器好きには魅力たっぷりの町です。

 

 

アルビッソラ・マリーナで見つけた、素敵な看板たち

陶器ショップ

リグーリア様式で描かれたタイル装飾がある陶器ショップ

 

看板

藍の単彩と壁のテラコッタ色のコントラストが美しい

 

看板

リストランテや食材店、雑貨屋さんもタイル装飾の看板

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