EXHIBITION 2009 ご報告 VOL2 〜横浜に寄せて〜

2009年07月20日

5月26日から6月7日まで、ミキモト横浜元町店2Fサロンにて『手描きの陶磁器展』を開催致しました。

先月のコラムでは受賞された方々の作品をご紹介しましたが、今回はラ・チェラミカ(池田由美子)の作品をご紹介させていただきます。ショーケースが並べられ、柔らかい照明があたる、とても素敵なサロンでの展示会でした。

 

『手描きの陶磁器展』作品 『手描きの陶磁器展』作品

 

『手描きの陶磁器展』作品 『手描きの陶磁器展』作品 

 

 

〜異国に思いを馳せて〜 (陶土=オーストラリア 陶器下絵付け クエルダ・セッカ)

まずは、展示会の案内のハガキに掲載していたポット(ピッチャー)から。私にとっての横浜をイメージしたものです。横浜で生まれ育った私にとって、『横浜』と言われて思い浮かぶのは、幼い頃の記憶にある街並み・・・坂道の向こうに見える港の風景やうろこ屋根の洋館、緑に囲まれた通り。そう、このこ頃はまだ自動車の間をぬって「ちんちん電車」と呼ばれていた市電が走っていました。このポットはそんな記憶の断片をモチーフにデザインしました。

 

私の中で古い記憶が占める割り合いが多いのか、色も『横浜』をイメージする時、爽やかなブルーやグリーンは思い浮かばないですね。イメージするのは少し埃っぽいような淀みがあるような、深い色彩です。

 

異国に思いを馳せて 異国に思いを馳せて 

 

 

〜花の舞う海〜 (陶土=イタリア・モンテルーポ 陶器下絵付け ラスター彩)

花の舞う海

一昨年コペンハーゲンで人魚姫の像を見て以来、人魚をテーマに描いてみたいとずっと思っていたのですが、いつもスケッチの段階で断念。

メルヘンチックになってしまったり、少女漫画のようになってしまったりで、自分のイメージにあるものが出せないでいましたが、今回再度チャレンジしました。

 

人魚姫の物語り・・・幼い頃は読みながら「かわいそう」と泣いたりしましたが、今は悲しくも華やかな物語に思えます。

 

 

〜まだ見ぬ海から〜 (陶土=イタリア・モンテルーポ 陶器下絵付け 色釉 グラフィート)

まだ見ぬ海から

渾沌とした中でも悠々と泳いでいけたら・・・

 

私が学生の頃の横浜は、あちこちの埠頭の一角、伊勢佐木町の路地や本牧のお店に「Americans Only」のプレートがあって、なんとも興味をそそられました。

 

立ち入り禁止の線を越えてはいけないような、でも越えたら何かが見つかるような、そんな思いでいました。華やかさと影のダークな部分とが渾沌としている・・・そんな横浜を自由に泳ぎ回っている大人がとてもカッコ良く思え、憧れていました。

 

 

 

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